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| 毎月の管理作業 |
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| 次にお庭の手入れです。 |
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| 空き家を維持管理するうえで、最も重要で最も大変な作業が、 |
| 草刈り(または草取り)と植木の剪定です。 |
| この「身内が行なう空き家・留守宅の維持管理 20のポイント」は、 |
| 30〜60代の男性が一人で作業することを想定していますが、 |
| 本来、庭の手入れは一人でできるものではありません。 |
| また、完璧に行おうとすれば、月に一度の訪問では足りません。 |
| ですからここでは、 |
| 「一人で可能な限りの作業を行なう」という前提で解説させて頂きます。 |
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| 一回の作業で草刈りや剪定に費やすことができる時間は2〜3時間が限界でしょう。 |
| 敷地の状態や大きさにもよりますが、 |
| 結果的に敷地内の全ての草刈り・剪定はできないはずです。 |
| ですから、まず草刈りは敷地内を数ブロックに分けて、 |
| 毎月一ブロックずつ刈っていきます。 |
| 概ねの年間スケジュールを決めておくと効率的です。 |
| そのような形式にすると、 |
| 業者に頼んだ時のように敷地全体がきれいな状態になることはありませんが、 |
| 空き家ガーディアンズではそれで良いと考えています。 |
| 理由は一年間を通してどこかしらの場所に手を入れてさえおけば、 |
| 第三者に対して定期的に訪問していることのアピールになり、 |
| 結果的に防犯対策に繋がるからです。 |
| 春から秋にかけては草刈りを重点的に行ない、 |
| 手がさほどかからない寒い時期に植木の剪定を行なえば良いでしょう。 |
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| 植木の剪定はプロでなければきれいには仕上がりません。 |
| しかし、それで良いと考えます。 |
| 目的はあくまでもご近所に迷惑をかけないことと、 |
| 空き家だと分からないようにすること、 |
| もしくは定期的に訪問していることをアピールすることです。 |
| 素人が植木に手を入れる場合、 |
| 見栄えが悪くなることや枯れることを恐れて大胆に枝を落とすことを躊躇しがちですが、 |
| 効率を考えて、木を丸裸にするくらいのつもりで作業を行ないましょう。 |
| 高所での作業は大変危険ですから、ヘルメットを被って作業を行なって下さい。 |
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| ごく稀に生垣の中にスズメバチが巣を作っている場合があります。 |
| それに気付かずに作業を始めてしまうと危険ですから、 |
| 物干し竿等の長い棒を生垣の中に突っ込んで確認してから |
| 作業を始めることをお勧めいたします。 |
| スズメバチというとオオスズメバチをイメージしがちですが、 |
| 中にはアシナガバチと見間違えるような大きさのものもいますのでご注意下さい。 |
| スズメバチは生垣だけではなく、 |
| 屋根のひさしと外壁の間等から侵入して、小屋裏に巣を作る場合があります。 |
| スズメバチの存在に気付いたら、専門業者を呼んで駆除してもらいましょう。 |
| 駆除業者は自治体に相談すると紹介してくれる場合があります。 |
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| 作業が終わったら、雑草や剪定枝を処分する準備に入ります。 |
| 大きなビニール袋にまとめると、自家用車での運搬に便利です。 |
| 空き家に残したままにしておくと見栄えが悪く、 |
| また害虫の発生源にもなってしまいます。 |
| 雑草・枝・落ち葉を集めて袋に入れる作業は草刈り以上に大変な作業ですが、 |
| きちんと処分を行なって下さい。 |
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| ゴミは発生した市町村内で処分するのが基本的なルールです。 |
| 自治体によって草や枝の処分方法が異なりますので、 |
| あらかじめ確認しておきましょう。 |
| 特に太い幹はリサイクル資源として活用する為、 |
| 自治体ごとに細かなルールがありますのでご注意下さい。 |
| また、多くの自治体では、個人がゴミを焼却することを禁止しています。 |
| 火災予防、犯罪防止の観点からも必ず廃棄するようにしましょう。 |
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| 草刈りや剪定は重労働です。 |
| 自分では無理だと思われる方は、定期的に業者に依頼するようにして下さい。 |